マッシュルームヘアが流行る前に私が初めて経験した事

髪の毛の量が多い。正直その一言に限る。

小さい頃から悩みだった、特に意識し始めたのは小学3年生の時だった。友達の家へ泊まりに行った時、普段実家ではあまり使わないドライヤーを友達のお母さんから勧められた。季節は冬だった。実家では自然乾燥だったので濡れた髪を気にせず、そのまま友達と遊んでいた私への優しさだったと思う。

髪が肩に少しかかるか、かからないくらいの長さだった。初めて使うドライヤーに若干心躍りながら使ってみた。冷えた髪の毛にドライヤーの温風が心地よい。

温かさにうっとりしながら、夢見心地で使わせてもらった。

5分、いや10分くらい経って、友達が洗面室にいる私を呼びに来た。『ねえ、まだー?早く遊ぼう?』10分間もドライヤーをしたが、私の髪はまだ半分も乾いていなかった。まぁ、いいか!こんなもんだろう!友達と遊びたかったので、気にはなったがそのまま友達の元へと戻って遊びを再開した。問題はその後だ。友達と遊んでいる途中で横になって眠ってしまったらしい。

何時だったが覚えていないが、途中で友達のお母さんに起きるよう声をかけられた。もちろん、友達も一緒に寝ていたので起こされた。寝ぼけ眼で目を開けようとする私に、友達が笑った。『何その寝癖!やだー!』慌てて鏡を見ると、先程半乾きの髪で横になったせいか、私の頭はまるでマッシュルームのように膨れ上がっていたのだった。

手で押さえても、慌てて手ぐしでとかしても、もちろん直らない。恥ずかしかった。正直、めちゃくちゃ恥ずかしかったし、初めて羞恥進というものを経験したと思う。小学3年生という、若干お年頃であった私にとって、これは忘れたくても忘れられない出来事でした。